生きてればいいよ!

新卒で青年海外協力隊。帰国後もベナンで家庭ゴミ収集屋をしている、そんな若者の生きざま。

【初めての農業バイト】南房総での菜花の収穫バイトを終えて

千葉県南房総市での菜花の収穫アルバイトを終えて、地元に帰ってきました。

 

2020年12月からおよそ3か月間、農園の方々や全国から来たアルバイトの方々に大変お世話になりました。初めての土地で、初めての人たちと取り組んだ、初めての仕事でした。

 

3ヶ月の菜花の収穫アルバイトを終え地元に帰ってきた今の心境や印象に残っていることを、自分記録用に書き残しておこうと思います。

 

自然の近くが恋しい

山や植物、動物、そして海。菜花の収穫バイトをしていた3か月間、当たり前に近くにあった財産でした。私の地元の浜松市は大都会ではないものの政令都市のひとつに数えられる都市であり、目に入るのは家や建物、アスファルト。こう感じるのは初めてではないのですが、整備が行き届いて、隙がない印象がします。そこから得られる多大な恩恵があることは、とてもありがたい話です。

 

懐かしくはなっても恋しく感じなかった土地もあるのに対して、いつでもぼーっと時の流れに身をゆだねられる場所があった今回の生活環境は、とても尊く恋しいです。「都会の人が休みを取ってわざわざ来るような場所で生活してるなんてぜいたくなことだ」と言っていた人の言葉を思い出します。

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休みの日には海を見ながらよくお昼ご飯を食べた

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家の近所を歩けば空は大きく、土が近かった

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勤務先の菜花畑は咲き誇っていた

「都会と田舎と、どっちが落ち着くとか好きとかあるの?」と同じ人に聞かれ、「私の趣味は私自身の身体で完結することだし私はどっちでも楽しめるよ」と答えたのは昨日の今日。

 

土が近くて、空が高くて、もしかしたら電波も届かなくて、粗さがまだまだ残った、そんなダイヤモンドの原石のような土地に身を置いていたいというのが今の心境です。

 

そんな場所で晴耕雨読の日々を過ごすことができれば、とても心が惹かれます。

 

自分で自分を満たすことによる幸せ

お金をもらえる仕事があって、お昼ご飯は太陽の下で食べられて、仕事の合間の楽しみになるちょっとしたおやつがあって、夜はあったかいシャワーが浴びられて、もう十分幸せなのにさらに幸運なことに、食事に誘ったり、笑いかけてくれる人たちがいました。

 

これは菜花の収穫バイト以前のおそらくここ数年での私の変化なのですが、社会的にも地位のある仕事に就きたいとか、SNSで反応がたくさんほしいとか、もっと自分を見てほしい、褒めてほしい、という欲求は前と比べてすごく減りました。言ってみれば、「外から見える自分の価値」を高めることが、当時の私が安心するためには重要だったようです。

 

人生なんて無意味だ、とニヒリズムに陥っているのではないけど、人間はだれしもみな最後には死にます。何がその人にとっての幸せか、人生をどう生きるかなんて自由です。私はせっかくだから、死ぬまでにたくさん幸せな瞬間を味わってたいなあと思います。

 

幸せを感じるために、社会のインフラにたくさん支えられている部分はあります。その意味で完全に自己完結というのは不可能ですが、個人の身の回りに目を向けると、たぶんあんまり多くの物を所有する必要はないのだろうと思います。他人より目立っていたり、他人と比べて能力が優れている必要もきっとなくて、自分が好きなものでどれだけ自分を囲んで、自分の気持ちを満たしてあげられるかかな、と。安心や幸せのために他人に優しさを求めるのでは、他力本願な分少し不自由なように感じます。

 

「自分で自分の気持ちを満たす」。今回の3ヶ月で最も長く一緒に時間を過ごした人の特に素敵な一面でもあったので、こんなことを考えたのでしょうね。

 

一定な人

その人は、周りから見ると感情の波がなく一定で、お昼ご飯には白米の上にウインナーが横たわったお弁当をほぼ毎日食べていました。2月は残業が100時間に及び、なかなか忙しい日々でしたが、それでもその人は疲れを顔に出さず、安定してウインナー弁当や職場から頂くお気に入りの揚げ物弁当を食べていました。

 

本人から聞けば、心の内では不安や心配もあり、もちろん人間なので感情の起伏はあるようでした。それを表に出さないため、関わる人に安心感を与え、仕事で信頼を得ていくのだろうなと思います。

 

私は喜ぶときは全力で喜び、省エネモードの時は口数も少なく特に一人でいることを好みます。「わかりやすい」とはこれまでも時々人から言われましたが、人間らしくある一方で、起伏が大きいのは周囲の人からすれば関わりづらいと感じるのだろうな、と今は感じています。

 

心の赴くままにいる自分と、理性的に律する自分。このあたりのバランスの見極めは、今後も考えていく点になりそうです。

 

まとめ

今回の記事は、現在の自分の気持ちを残しておくために書きました。

 

3ヶ月間の菜花の収穫バイトをしようと思ったのは「農業ってどんなものかな」との気持ちが出発点でしたが、思いがけず、人との距離感や仕事の仕方、自分の傾向についてより自覚的になることができました。

 

またひとつ、厚くなれたかしら。