生きてればいいよ!

新卒で青年海外協力隊。帰国後もベナンで家庭ゴミ収集屋をしている、そんな若者の生きざま。

西アフリカ・ベナンでの新型コロナウイルスにまつわる状況

 

世界中で話題となっている新型コロナウイルス。

 

もともとは2020年1月に中国・武漢で流行したところから始まりましたが、それから2か月が経ちついにアフリカ大陸にも入り始めました。アフリカ大陸での新型コロナウイルス感染者は3月17日時点で、主にヨーロッパからの帰国者となっています。

 

今回は、私が住んでいる西アフリカ、ベナンでの、身の回りの新型コロナウイルスにまつわる状況をお伝えします。

 

ベナンでの新型コロナウイルス感染者

現在ベナンでは新型ウイルスの感染者は1人です。昨日3月16日午前に感染が確認され、国内では話題を呼ぶニュースとなりました。

 

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ベナン保健省からの、感染者確認のおしらせ

 

今回ベナンでの一人目として新型コロナウイルスへの感染が確認されたのは49歳のブルキナファソ国籍の男性です。以下、保健省による声明に基づく陽性者の情報です。

  • 感染男性は2月21日から11日間ベルギーに滞在
  • 3月4日から12日まえブルキナファソに滞在
  • 3月12日に空路でベナンに入国
  • 3月12日と13日に仕事のため外出

 

ベナンでは現在、新型コロナウイルスの感染が確認されている国から入国する場合には14日間の自主隔離が求められています。新型コロナウイルスの潜伏期間が長くて2週間だからですね。ベルギーにいたのは3月4日までなので、ベナンに入国した時点で1週間しか経っていませんでしたが、自主隔離をせず仕事に出かけたとのことです。

 

「仕事だから…」とか「大丈夫だと思った」と言った本人の声が聞こえてきそうですが、従わなかったために12日と13日に接触した人には感染をうつしているかもしれませんね。

 

ベナンの他にも、すでにアフリカ30か国ほどで感染が確認されています(3月17日)。ヨーロッパでの感染急増とともに、アフリカにも新型コロナウイルスが広がってきました。中国や日本などアジアで急速に広まっていた際はアフリカまでは届きませんでしたが、ヨーロッパで新型コロナウイルスが広まるとまたたくまにアフリカにもやって来ましたね。ヨーロッパとアフリカはやはり近いのです。

 

日常生活での新型コロナウイルスの話題

さて、3月16日にベナンで初めて新型コロナウイルスへの感染者が確認されましたが、ベナンの地方都市に住む私の周囲にもわずかではありますが新型コロナの認知度は高まってきています。

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とはいえ町の様子に特に変化はありません

初めてベナンで「コロナ」と聞いたのは、中国や日本で感染が広がっていた1月下旬でした。保健センターに行った時に、ある職員があいさつの握手の手を引っ込めて「中国に帰ってないよな?」と私に確認してきました。「うん、2019年10月からずっとベナンにいるよ」と答えると、にこっと笑って握手をしてくれました。ベナン人特有の冗談半分での問いかけだったかもしれませんが、少し感じるものがありました。そうか、新型コロナウイルスを世界が怖がっているのか… と。

 

その後、同僚との会話で新型コロナウイルスの話になることはときどきありましたが、彼らは私がベナンから出ていないことは知っているのでビビられることもなく、日本にいる家族の心配をしてくれました。

 

イタリアやフランス、スペインでの感染者の急増、そしてアフリカ大陸での陽性反応確認が相次いだ3月に入り、友人との会話で「最近見ないけど日本帰ってた?」「うん(冗談)」「うわ、じゃあ近づかないで!2週間家にこもってろ!」といったものがありました。私が日本に帰っていないことを彼女は知っているし、このやり取りはただの冗談ですが、感染確認国からの外国人がこのような扱いを受けることは想像できますね。また、ツイッター上でベナン人と思われるアカウントから「ウイルス持って日本に帰れ」と一度だけ言われました。

 

ヨーロッパやアメリカではアジア人が「コロナ」と呼ばれたり、ばいきん扱いされたり、といった差別が後を断たなかったようです。私はまだそれほどの扱いを受けていませんが、もしかしたらこれからベナンでの感染者数が増えるにつれそんな場面にも出会うのかもしれませんね。

 

 

コロナへの不安やネガティブな反応だけではなく、こちらのカメルーン人youtuberは予防方法をビデオに撮って拡散しています。世界中に広まった新型コロナウイルスがアフリカにまで来ることはわかっていたことであり、来てしまったからには守るのみ。手洗いうがい、人ごみを避けるなどの対策は個人が講じていく必要があります。

 

まとめ

新型コロナウイルスが、サブサハラアフリカ、そしてベナンでも確認されつつある現状について書きました。

 

ベナンでは現時点で確認されたケースは1件のみですが、感染者が潜伏期間に出歩いていたことからすでに水面下で広まっているでしょう。先進国と比べ制限のある医療体制、水道等の未整備のインフラ環境の中、新型コロナウイルスがどれだけサブサハラアフリカでこれから猛威をふるうのか、とても不安です。