生きてればいいよ!

新卒で青年海外協力隊。帰国後もベナンで家庭ゴミ収集屋をしている、そんな若者の生きざま。

【Polca企画完了】家庭ゴミ収集のための三輪車を購入しました

Polcaでのクラウドファンディングから早5か月。

 

>>「ベナンの青年と家庭ゴミ収集をしたい!」との声に答えてくれた57名の皆様から頂いた15万4千円を活用し、先日私たちのゴミ収集車を購入しました!<<

 

今回の記事では皆様への再度のお礼もかねて、近況報告いたします。

 

もくじ 

 

購入した車体

今回私たちが購入した車体は、こちらです。 

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私たちが購入したAPSONIC200

APSONICという中国メーカーの三輪車で、積載する家庭ゴミの重量を考えてモーターが最も大きいタイプの車体を購入しました。ジュグーですでに活動している他の家庭ゴミ収集NGOが使用している三輪車の働きっぷりを見たうえでの判断でした。この購入時の状態からさらに荷台にふたをつけ、運搬中にゴミが舞わないようにします。

 

私と一緒に働いているベナン人の青年ダウダは、長年考えていたアイディアが少しずつ現実になってきていることに感激しています。三輪車を購入した日は喜びすぎて、快晴なのにレインコートを着て試運転をしていましたし、わざわざ新品のヘルメットをかぶって三輪車を運転していました。(笑)

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珍しくハイテンションで写真に納まるダウダ氏

 

以下、親切にもお力添えいただいた皆様への、ダウダからのメッセージです。

 

‘Je suis très content pour ça. Je remercie infiniment, les japonais qui nous ont appuyé par rapport à ça. Nous allons travailler avec ceci pour avoir des changements que nous voulons par rapport à l’environnement et pour la santé. Nous espérons très bien. Merci à eux.’

 

「三輪車を購入することができて、とてもうれしいです。三輪車購入のためにご支援いただいた日本の皆さんには本当に感謝しています。この三輪車で私たちは活動し、よりよい環境と健康のための変化を生み出していきます。うまくいくように信じています。ありがとうございました。」

 

最近抱えている難しさ

ゴミ収集車購入までに思いのほか時間がかかってしまいましたが、それまで何をしていたかというとNGOの登記に取り組んでいました。登録に必要な書類の作成や県庁での審査に特に時間をとられましたが、1月下旬に何とか県庁の審査を突破し、現在は内務省が発刊する公式のベナンのNGOリストに載せる作業に取り組んでいます。 

www.ricahirao.work

 

現在のベナンでの仕事を難しくしているのが、
  1. 仲間内でコミュニケーションがとりづらいこと
  2. 予定が後ろ倒しにさせる要因が多いこと
などなど。

 

 

仲間内でのコミュニケーション

ベナンで主流のSNSサービスはWhatsappというもので、ちょうどLINEのようにメッセージをやりとりするためのサービスです。書類の共有やメンバー全体への呼びかけ(例えば集まる日の調整、周知)などはWhatsappで行っていますが、インターネットにつなぐにもお金がかかるので、多くの人は一日中オンラインではありません。一日に最低一回はネットにつないでWhatsappを確認してもらうように言っていますが、それでも朝送ったメッセージに夕方ようやく反応が得られるなんてこともあり、同じ国内なのに時差があるかのようです。

 

ネットで連絡を取れないなら電話をすればいいじゃん、という話なのですが、

  1.  電話の方がお金がかかる
  2. 電話でのまとまった時間の意見交換は困難
  3. 相手に伝わっていないことが多々ある

などの理由があり、毎度毎度電話するわけにもいきません。コミュニケーションがうまくとれればそれだけで効率はかなり上がると思うので、現在は団体のオフィスを探し中でもあります。

 

後ろ倒しになる予定

コミュニケーションがスムーズにいかないことも予定を後ろ倒しにする要因のひとつなのですが、その他にも関係者の身内や友人のお葬式により予定が後ろ倒しになったり、バイクが故障して動かなくなり修理に2~3日かかったり、なんてこともよくあります。

 

以前の記事でベナンでは死が近いことに触れましたが、人が亡くなると埋葬と葬式のために都市間移動をすることも。2週間プッシュし続けてようやくこぎつけた会議の約束を翌日に控えて、会議の主催者である市役所の課長の友人が亡くなり、課長が3日間首都に行ってしまったときは、会議の約束が白紙に戻ってしまいました。うう…

 

ベナンでの死の近さについて触れた記事↓

www.ricahirao.work

 

ゆっくりゆっくりとしか進まない現実に忍耐力が鍛えられる日々を送っていますが、時間がかかっても確実に前に進み続ければ、たどり着きたい場所に必ずたどり着けると信じてメンバー一同取り組んでいます。

 

今後の予定

皆様のご協力のおかげもあり三輪車を購入しPolcaのプロジェクトはこれで完了となりましたが、必要機材が手に入ったここからが私たちのスタートです。

 

公式のNGOとして登記が済んだ現在、最近までは初めの活動として市内の区分けを行っていました。家庭ゴミ収集団体の活動状況が特に管理されることもなく自由に行われている現在、私たちの参入というタイミングを利用して市役所を巻き込んですみわけの議論を進めていたところでした。

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市内で活動する他のNGOのゴミ収集の様子

 

既に家庭ゴミ収集を行っているNGOからは私たちの参入は歓迎されていないようで、彼らと一回の議論をもつだけでこれまたかなりの時間がかかりました。5分で済む話をするために1ヵ月待ちました。NGOというと「社会のため」という大義を掲げて活動しているように外からは見えますが(そしてそうであってほしかったのですが)、各団体の保身が最重要なのもあってかなかなかリアルな現実を見せつけられています

それでも、机の上の勉強からではわからない現実の姿であり、彼らとどう付き合っていくか頭をひねるのもとても楽しいです。

 

まとめ

Polcaを通してご協力いただいた皆様に、企画の完了報告を行う目的で今回の記事を書きました。うまくいっていない話ばかりの共有となってしまいましたが、それでも心は折れることなく、目の前のやるべきことに取り組んでいる様子をお伝え出来たようであれば幸いです。

 

ここまで読んでいただきありがとうございました。

 

こちらの記事でも紹介して頂きました↓

all-about-africa.com