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新卒で青年海外協力隊に参加。帰国後3ヶ月でまたベナンに戻って活動を続けている、そんな若者の生きざま。

西アフリカ、ベナン北部の観光地!?タネカココ村に行ってきた

先日、ベナン北部に位置するタネカココ村に観光に行ってきました。

 

アフリカと聞くと、なかなか観光のイメージは浮かばないかもしれません。今回訪れたタネカココ村には土壁の家々が立ち並び、自然に囲まれた伝統的な暮らしを見ることができる点で、外国人が時々訪れる場所のようです。

 

今回は、ベナン北部の数少ない観光地のひとつであるタネカココ村の様子をご紹介します。

 

タネカココ村の概要

タネカココ村は、私が住んでいるジュグー市中心部から25㎞ほどの場所に位置します。コパルゴ市内の村のひとつです。

 

 

村のガイドの説明によると人口は約1万8千人。乾季にある成人の儀式などのタイミングで多くの村人は帰省するようで、その他の時期や雨季には近隣の都市に働きに出ているケースが多いとのこと。「荒廃した村だ」と、村出身のガイドの若者は言っていました。

 

タネカココ村の隣、ジュグーはイスラム教徒の街です。ベナン北部には南部に比べてイスラム教を信仰する人が多いのですが、タネカココ村では伝統宗教が信仰されています。自然を神とし、鳥は神の使いであり、ニワトリや牛は神への犠牲に捧げられます

 

タネカココ村のツアー

タネカココ村へ来たら、2時間~3時間ほどのツアーに参加して村を回ることになります。ガイドから聞いた情報によると、ツアーは以下のどちらか。また、料金も以下の通りです。

 

  • 洞窟見学…3000フラン(約600円)
         べつで、洞窟の神様へのお供え代として3000フラン徴収
  • 村の見学…2000フラン(約400円)

         べつで、村の占い師に1000フラン支払うこと

 

観光客からうまく搾り取っているなあという感じ…。ベナンの物価を考えると少し高い気もしますが、村の生活を見せてもらったり、素敵な景色を見せてもらったりとたしかにツアーの内容も充実しているので、値切るのはやめましょう。

 

タネカココ村のツアーで見られる、村の素敵な自然

タネカココ村を回って垣間見られるのは、アフリカの村の自然と、その社会の在り方です。ベナン北部には雨季と乾季があり、何月に村を訪れるかによっても村の見え方は変わると思います。先日私が訪れたのは、乾季真っただ中、サハラ砂漠からの貿易風ハルマッタンが吹きすさぶ1月上旬でした。

 

村の植物:カシューナッツ、バオバブ

ベナン中部から北部にかけて、カシューナッツの栽培が盛んにおこなわれています。栽培というか、野生に生えているものも多数)。カシューナッツの実がなるのは乾季の終わり、2~3月あたり。タネカココ村に生えていたカシューナッツの木にも実がなり始め、カシューアップルが良いにおいを放っていました。

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まだ緑のカシューアップルと、カシューナッツ

カシューナッツは殻付きで1㎏あたり150円ほどで買われると聞いたことがあります。高価なイメージのカシューナッツですが、実をひとつずつ落として拾い集めるという収穫の仕方を知ると、時間も体力もかなりかけられていて安いくらいです。

 

また、村のいたるところにバオバブの木も生えています。タネカココ村を訪れた1月はちょうどバオバブに実がなる時期だったようで、地面にバオバブの実がたくさん落ちていました。そのうちのきれいなひとつを拾って殻を割ると、白いスポンジのような実が。そのまま食べても甘く、まさに自然のキャンディー。バオバブは葉っぱからソースを作ることができ、実からはジュースを作ることができる万能な植物です。

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バオバブの実

 

地下からの湧き水

洞窟に向かって丘を登っていると、途中で岩の裂け目があります。村には井戸やポンプが限られた数しかなく、丘を登ってここに水くみに来る女性も多くいるとか。水を汲んで、また時間がたてば湧き上がって来るそうです。私がここを通った際は水場で女性が洗濯をしている最中でした。洗った服は岩肌にそのまま広げて干していました。

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岩の裂け目から水をくむ


ちなみにこの水場付近の斜面に大きな石板が建てられています。ベナンがダホメ王国と呼ばれていた時代、奴隷貿易で国は栄えていました。バリバ族がタネカココ村に奴隷狩りに来た際に応戦した場所として、語り継がれているようです。

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石板があるあたりの斜面からの風景

 

村の宗教指導者との面会

占い師とでも言いましょうか、タネカココ村で広く信仰されている伝統宗教をつかさどる宗教指導者とも会うことができます。占い師の役割は世襲で継がれるらしく、一度占い師として認められたら服を脱いで猿の皮だけを腰に巻き、生活するそうです。言い伝えによると、占い師が服を着たら死ぬとか。木でできたパイプを持ち、こちらも動物の皮で作られた帽子をかぶっています。

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占い師のおじいちゃんと

ベナンでは外国人が珍しいこともあってか、冗談で「結婚しよう」と言われることがよくあります。面白いことに、この占い師の方にも求婚されました。もちろん笑うための冗談なのですが、もしこの求婚を受け入れたら、自分の子供が村の宗教指導者になる日がいつか来るのかも?と思うと想像するのは楽しいですね。

 

まとめ

私が住むジュグーから25㎞離れた場所にある、タネカココ村の様子をご紹介しました。

 

ベナンの観光地というと、歴史的、文化的な観光スポットはほぼベナン南部にかたまっています。が、ベナン北部は南部とは気候も異なり、まさに違う国。伝統の暮らしや南部にはない広大な自然が残る北部のおすすめスポットのひとつに、タネカココ村を加えたいです。