何をするにも、慣れは大敵です。
慣れると、初めは驚いたことにも何も感じなくなります。何も感じなくなると、「もっと知りたい」という好奇心や興味がなくなります。西アフリカのベナンに暮らして3年目になりますが、特に海外に住んでいて生活環境に慣れてしまうのは非常にもったいないことです。
今回の記事では、私がそんな風に思ったエピソードを紹介し、慣れにいかに対応するか私の考えを書きます。
慣れると、興味すら持たなくなる
そもそも「慣れって怖い」と思ったのは、ある友人がこんなことを言っていたのを思い出したからでした。
「市場に行った時に、ゲージに入って売られていた鳥の種類が分からなくてさ。鳥の隣で野菜を売っているおばちゃんに『この鳥って何て鳥?』って聞いたら『知らないよそんなの!』って言われたよ。
鳥の隣でもう何年も野菜を売っているのに、隣にいる鶏の種類にすら興味を持ったことがないなんてありえない!」
彼が鳥の種類を聞いたおばちゃんは、「何年もいるのに」その鳥の種類を知らないのではなく、「何年もいるから」その鳥の種類を知らないのだと思います。何年も隣にいるから見慣れて、興味すら持っていない様子が想像できます。
慣れる前の気持ちを記録しておく
しかし、慣れは誰にでも起こるもの。いくらずっと新鮮な気持ちでいようと思っても、いつか必ず慣れは生じます。慣れにはあらがうことができませんが、慣れる前に工夫をすることはできます。
慣れる前の気持ちを記録しておくことです。
初めてそれを見た時の驚き、感動などを、なるべく新鮮なうちにメモしておきます。
- 日記というかたちで気持ちを保存しておく
- 毎日書くのが面倒なら思いついた時だけ書き留めておく
- ツイッターで気持ちを共有する
など、色々なやり方が考えられます。私は3か月前にツイッターを始めたのですが、予想外に、私にとってツイッターは気付きをためる場となっています。
記録してあるものをふとした時に見返すだけで、その記録を書いた数か月後、あるいは数年後の自分に新たな視点をくれるでしょう。解決していなかった疑問が掘り起こされるかもしれません。
まとめ
ずっとその環境にい続けると、どうしても慣れは生じるものです。慣れてしまう前に、新鮮な気持ちを記録しておきましょう。あとから効いてくるはず、です。