アフリカ、ベナンでの生活も3年目に入りました。
ベナンに暮らしていて、私にとって大変な文化や環境はときどきありますが、地元の人たちとのかかわりの中で心温まる出来事も頻繁にあります。
今回は、日常での心温まる、地元の人たちの3つの優しさについて書きます。
もくじ
アフリカ、ベナンで暮らしている中で触れる優しさ
食べていきな!と言ってくれる
誰かの家に遊びに行った時、だいたい「ご飯を食べていきな」と声をかけてくれます。
来客にはご馳走をしてもてなすというのがデフォルトなのかもしれませんが、日本で誰かの家に行った時に「ご飯食べる?」なんて聞くことは(私のまわりでは)まずないので、その配慮に心が温まります。
同じものを食べていると仲間意識が生まれるし、私の場合厚意を断られると悲しいので、急ぎの用事がなければ「ご飯食べる?」には応じることにしています。
ただ注意しなければならないのが、ただの優しさではなく建前上「ご飯食べる?」と聞くことが礼儀として重んじられている場合。実際ベナンでは、食事中に誰かが来たら「一緒に食べよう」と声をかけなければなりません。その声掛けには応じてもよいし、断っても失礼には当たりません。むしろいくつかのケースではただの社交辞令で聞いていることもあるので、そんなときに「一緒に食べる!」なんて言うと驚かれるでしょう。
乗っていきな!と言ってくれる
特に乾季(10月~4月)は日差しがとても強く、炎天下で外を歩いているのがかなりつらい時期があります。
私は歩いていると何かしらの発見がよくあるため、歩くのが好きです。 しかしさすがに汗だくで炎天下で歩くのはつらく、そんなときにバイクで通り過ぎる人たちが「乗っていきな!」と言って家まで送ってくれることもあります。それが知り合いの時も、知らない人の時もあります。
日本では「知らない人についていくな」と言いますが、今思えば海外で私は知らない人についていくこともしばしば・・・。知らない相手だからと言って厚意や提案を断ったら、新しいことを何も知ることができません。とはいえ誰にでもついていく訳ではなく、身の安全は考慮しています。
休んでいきな!と言ってくれる
「乗っていきな!」の人々と同じで、炎天下で歩いていると「休んでいきな!」と日陰から声をかけてくれる人がいます。
地元の人たちはよく、木陰のベンチで談笑しています。そうして暑い気候、強い日差しをしのいでいます。暑いのにバイクにも乗らず歩いている私を見て、「ちょっと休んでいけよ」と言ってくれるのって、ほっこりしますよね。
そうして声をかけてくれる人がいるので、協力隊時代に勤務先だった市役所から家まで、通常徒歩20分で着くのに2時間かけて帰っていた時期もあります。ベナンの人たちは「ベナンが発展していないのは私たちが怠け者だからだ」と言う人がいますが、暑すぎる気候の中で働きまくるのは正直大変です。
まとめ
アフリカ、ベナンで暮らしていてよく感じる3つの優しさについて取り上げました。異文化の中で暮らすことは大変なことも多々ありますが、こうして現地の人たちが声をかけてくれる優しさに何度幸せな気持ちになったことか。
今後も、自分のペースでベナンの人々と関わっていけたらなあと思います。
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