西アフリカ、ベナンでフランス語を習得したRicaです。
フランス語は日本人にはなじみがありませんが、Bonjour(ボンジュール)やJe t'aime(ジュ テーム)などは聞いたことがありますよね。日本語の「愛してる」を意味するJe t'aimeというフレーズが知られていることが物語るように、フランス語は愛をささやく言語というイメージがあるかもしれません。
では、そんなフランス語で愛しい人にどう呼びかけるのか?西アフリカに位置し、仏語圏であるベナンでよく耳にした表現をまとめてみました!
もくじ
フランス語で愛しい人を呼ぶときにはなんて言う?
1.bébé(べべ)
直訳は「赤ちゃん」ですが、英語でも、恋人をbabyと呼びますよね。それと同じでフランス語でもスラング的に、「かわいこちゃん」という意味で使われます。「私の」という意味のmonをつけて、mon bébéとも呼びかけます。
2.chouchou(シュシュ)、bébé chou(べべシュー)
chouはフランス語で、「キャベツ」の意味。「かわいいキャベツちゃん」ってニュアンスですね。日本で彼氏/彼女のことをキャベツなんて呼んだら笑っちゃいそうだけど(笑)。
フランス語では、モノに例えて大切な人を呼ぶケースが多々あります(以下でも紹介します)。そのうちのひとつがキャベツとは… フランス人はキャベツが好きなんでしょうか?キャベツの甘みからして、英語のsweetyにあたるのでしょうか?
実は、フランスには「男の子はキャベツから、女の子はバラから生まれた」という表現があるそうです。これが、「chou(キャベツ)=何かかわいいいもの」につながったという説もあるとか。詳しくは、こちらの記事をご参照ください。
ちなみに、chou(キャベツ)にbébé(赤ちゃん)をくっつけるのはベナン特有の表現かもしれません。
3.mon chéri(モン シェリー)、ma chérie(マ シェリー)
chériは「愛しい」「最愛の」という意味。その前についているmonやmaは「私の」という意味です。男性にはmon chéri、女性にはma chériと呼びかけます。特別な人に対して使う言葉ですので、友達同士では言いません。
愛しい人への呼びかけの中でも、聞くと嬉しくなる定番中の定番です!
1970年代に日本でヒットした「シェリーに口づけ」という歌をご存知の方もいるかもしれませんね。「かわいい恋人に」口づけ、という意味です。
↑ ミッシェル・ポルナレフさんの「シェリーに口づけ」のカバー動画
4.chéri coco(シェリー ココ)
chériは「愛しい」「最愛の」。cocoはここでは「かわいい子」といった意味です。mon chériやma chérieと同様のイメージで、呼びかけます。
ちなみに、ベナンと日本で活躍する、元協力隊員のデザイナーさんのブランド名もシェリーココ!彼女が家族のように大切にし、一緒に工房で働くベナン人のことを指してこの名前になったようです。ベナンの布を使った、すてきなブランドです!
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5.ma belle(マ ベル)、 mon beau(モン ボー)
belleは「美しい」、beauは「かっこいい」。monやmaは「私の」という意味です。「私のかっこいい人」、「僕のきれいな人」となりますね。
belle、beauに関して面白いのが、フランス語で義母のことをbelle mére(ベル メール)、義父のことをbeau pére(ボー ペール)と言います。直訳すると、「きれいなお母さん」「すてきなお父さん」です。義理の両親への最大限の気づかいが、もはや単語にまで現れているかのようですね。
6.ma Rica(マ リカ)、 ma petite Rica(マ プティットリカ)
Ricaは私の名前です。誰かの名前にmaやmon、つまり「私の」という単語をくっつけて、「私の○○」と呼びかけることもよくあります。また、petiteは「小さい」「かわいらしい」などの意味です。
恋人同士でなくとも、同性の友達同士(特に女性同士)での呼びかけにも使います!Ma Ricaなんて呼んでもらえると私は一気に距離が縮んだようで、嬉しくなります。
7.mon amour(モナムール)
amourは「愛」「恋」という意味なので、「私の愛する人」となります。友達同士では使わず、恋人同士や赤ちゃんにも使います。
「愛」というと私はかしこまった感じがしてしまい、amourという単語を使いこなすことができていません。ベナン人あるいはフランス人ともっとamourについて語ってから、情報を追記したいと思います。
8.ma lune(マ リュン)
正直なところ、自分が好きなものやきれいなものだったら何に例えて呼んでも問題ありません。
ma luneは、「私の月」という意味になります。「結局なんて呼んでもいいのか!」と思わされた言葉なのですが、思えば私をma luneとよく呼んでくれた人はイスラム教徒でした。
イスラム教において月の満ち欠けはとても重要で、月はイスラム教のシンボルでもあるもの。とっておきの親しみや敬意をこめて、ma luneと呼んでくれていたんだなあと実感します。
まとめ
フランス語での愛しい人への呼びかけは、バリエーションがとにかく豊富!! そのときの気分で愛情を表現できるし、呼ばれる方も愛を感じることができますね。
ちなみに私がフランス語で呼びかけられた中で一番感動したのは、「Ma petite chérie venue depuis le Japon en Orient, qui illumine mes jours(東洋の日本から来て、僕の日々を照らしてくれている、僕のかわいい人)」でした。こんなに惜しみなく言葉で愛を表現してくれるのって、いいですね。
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