生きてればいいよ!

新卒で青年海外協力隊に参加。帰国後3ヶ月でまたベナンに戻って活動を続けている、そんな若者の生きざま。

アフリカで犬に追いかけられ、本気で「私は狂犬病で終わった」と思った

ベナンでの出来事を振り返ると、色々あったなあと思います。

 

嬉しいこと、楽しいこと、悲しいこと、腹立たしいこと。そして、身の危険を感じたこと。

えっ?

 

今日はこちらの「身の危険を感じたこと」を記事にします。

 

犬に追いかけられた土曜日の朝

あれ?あの犬、私に向かって吠えてる?

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とある土曜日の朝6時半頃。いつも通らない道を気分転換に歩いていると、空き地っぽいところに犬が5、6匹いるのが見えました。

 

そこらへんにヤギや鶏はたくさんいるけど、犬がこんなにたくさんいるのは珍しいなと思っていたら、なにやらこちらに向かって吠え始めました。そうこうするうちに、ワンワンワンワン吠えながら、みんなまとめてこちらに向かってダッシュしてきました。

 

この時点ですでに「え?」ですよ。


「吠えてる犬はシカトしろ」とよく言うから、最初は気にしないふりをして歩き続けていたんですが、明らかに私に向かって犬たちがギャンギャン言いながら猛進してきました。

 

やばい、逃げるしかない!!

いや、怖いのなんのって。


「噛みつかれたらどうしよう。狂犬病になるかも。日本に帰されるかも」との考えが一瞬のうちに頭をよぎり、シカトしてのほほんと歩くふりを続けられなくて、駆け出してしまいました。ほら、火に油注いじゃったんですよ。


その場で立ち止まってたら、犬は私にたどり着いて何をしたんでしょう。あるいは何もしなかったんでしょうか。わからないけど、終わったって本気で思いながら私は走りました。逃げる私を犬たちは追う。サンダルが片方脱げた。犬が迫る。何かにつまづいた。

 

あっ…

転んだ。


転んだとき、もう犬たちがすぐそばにいるのが見えて、噛みつかれると思いました。でも、彼らは私を噛みませんでした。そばにいた人が犬を追い払って、彼らはどこかに行きました。


そんな、土曜日の早朝のドラマでした。

 

噛まれなくてよかった。でも怖かった。

「犬が吠えても逃げるな、気にするな」って言いますが、5匹も6匹も猛進してきたら逃げるしかありませんでした。気にしないのは、さすがに無理でしたね。のほほんと歩いていて、そのまま飛びかかられたら当然ながら私は勝てません。


転んだとき膝にケガをしたので、その後誰かに会うたびに「どうしたの?」と心配されました。「犬が怖くて走って逃げたら転んでケガをした」とか、「犬もアジア人を見るの初めてで、近寄って匂い嗅ぎたかったのかもね」とか言って今でこそ笑い話ですが、身の危険がこんなに迫ってきたのは私の人生で初めてだったので、すごくショッキングな出来事でした。

 

アフリカで犬に噛まれたらどうなるか

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アフリカに限った話ではないのですが、狂犬病は致死率100%です。狂犬病に感染した動物の唾液にウィルスが含まれているため、感染した動物に噛まれると感染するんだとか。

 

狂犬病とは、感染して症状が現れれば致死率100%の恐ろしい病気で、現在のところ治療法はありません。

【獣医師監修】狂犬病について ~感染したときの症状・治療や予防法~ | わんちゃんホンポより引用)

 

また、日本では狂犬病は絶滅したと言われていますが、今もアジア、アフリカ地域を中心に年間50万人が命を落とす病気です(http://www.keshohin-rank.com/index.html)。

 

もし私があの時に犬たちに噛まれていたら、24時間以内に狂犬病の発症を防ぐワクチンを接種しなければなりませんでした。私がベナンで活動していたところは首都から車で12時間。ワクチンは首都でしか打てません。崖っぷちでした。

 

ベナンに行く前に狂犬病の予防接種はしましたが、100%感染を防げるわけではありません。私に吠えてきたあの犬たちが狂犬病ウイルスを持っていたか持っていなかったかはわかりませんが、ひとまず今は「噛まれなくてよかった」の一言です。

 

まとめ

保険のような感覚で私は予防接種をしてからベナンへ行きました。これまで旅行した国で命にかかわる病気にかかったことはなかったし、命の危険を感じたこともありませんでした。ベナンに来た時も、まさか間一髪で予防接種が活かされるかもしれない場面が来るとは思いもしていませんでした

 

たとえ自分に非は無くても、命に危険が降りかかることなんていつでもあるものだと知りましたね。

 

今回の件では周りに人がいたから助けてもらうことができました。ここから得られる教訓は、人気のない道をなるべく通らないということでしょうか。今後のアフリカ滞在にもぜひ活かしたい経験でした。