生きてればいいよ!

新卒で青年海外協力隊に参加。帰国後3ヶ月でまたベナンに戻って活動を続けている、そんな若者の生きざま。

西アフリカ、ベナンを支える一大産業【コットン工場】の様子を公開!

JICA海外協力隊としてベナンにいた際、なかなか普通の日本人が経験しないであろうことを経験しました。現地の言葉が話せて、現地に人脈があるというのはやはり長期滞在者の強みです。

 

その一例として、ベナンにあるコットン工場に行った時の様子を今回の記事では紹介しようと思います。ベナンの主要産業のひとつであるコットンに関して、現地ではどういう流れでコットンが扱われているのかにご興味があればぜひ読んでみてください。

 

もくじ

 

西アフリカの国ベナンの一大産業、綿花栽培

ベナンの主要産業は、以下のふたつ。

  • 農業(パームオイル、コットン)
  • 港湾業

ヤシを原料とするパームオイルの生産は主にベナン南部で行われており、コットンの栽培は主にベナン中北部で行われています。また、港湾業はベナンの経済首都コトヌーの港でとる利用料などですね。

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綿花です。ベナン北部の村で栽培されています

ベナン中北部の農村部で栽培されたコットンは収穫後、ベナン国内数か所にあるコットン工場へトラックで運ばれます。

 

コットンがぎゅうぎゅうに詰まったトラックが道を通ると、はみ出たコットンが地面に落ちるため、収穫シーズンの12月~2月頃には道路沿いにコットンが転がっている光景が頻繁に見られます。道の両側が白いんです。雪じゃないですよ。落ちたコットンです。

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トラックに詰められた綿花たち

 

コットン工場に潜入!

さて、コットン工場がどんな感じなのか見てみましょう!

工場は、経済首都のコトヌーや、中部の大都市パラクーという町にもありますが、今回写真とともにご紹介するコットン工場はベナン南東部のケトゥという町の外れにあるところです。

 

1.コットンが運ばれてくる

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ベナン全国からコットンが運ばれてきます。シーズンには、どこのコットン工場もコットンを積んだトラックで混み合います。

 

この、工場の敷地の外で待っているトラックは入場待ち。工場の中がスムーズにまわっていないと、中に入ることすらできません。一週間以上待つこともあるのだとか・・・。つらいですね。

 

2.コットンは工場の中へ

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おめでとう!無事に工場の入場ゲートを突破したトラックは、積み荷であるコットンを工場の中に入れます。

 

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トラックの荷台に乗って撮影

この鉄の太い筒が工場内の機械につながっていて、掃除機のようにコットンを吸い上げてゆきます。自動でびゅんびゅん吸い上げるかと思いきや、筒を持って全体重で操縦しなければなりません。

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黄色シャツの人が鉄の筒を持ち、コットンを吸う

 

3.コットンを綿と種に分けクリーンにする

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鉄の筒から吸い上げられたコットンは、工場内のこちらの機械に送られます。この機械はコットンを綿と種に分ける機械です。別の機械へと送られた綿は洗われて白さを取り戻します。

 

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機械が稼働すると早い!!

ちなみに、コットンは全国から工場へ運ばれていく過程で赤土の砂ぼこりの中を旅行してくるため、茶色くなって工場にたどり着くのです。

 

 

4.綿はプレスされ、コトヌーへ

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白く美しくなった綿の部分はプレスされて面状となり、袋に詰められます。これで、コットンを輸出する準備が整いました。これらは経済首都のコトヌーに運ばれ、港から輸出されます。

 

ベナンからの輸出全体で見るとインド、中国、レバノン、韓国あたりへの輸出が多いようです。ベナン産のコットンもこうした国で加工され、服や布になってまたベナンに帰ってくるのでしょう。ベナン国内にコットン加工の技術があれば海外からの輸入に頼らなくても済むようになるのかもしれませんが、ベナンには縫製工場がありません。惜しいですね。

(参考:OEC - Benin (BEN) Exports, Imports, and Trade Partners

 

5.種からは油を搾り取る

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綿の部分はプレスされましたが、種の部分はまた別の機械に送られて油を搾り取ります。綿実油(コットンシードオイル)というやつです。

 

綿実油の特徴

綿実油は安価でクセが無いため、私たちの身の回りの色々な原料として使われています。石けんやクリームなどの化粧品の原料、潤滑剤や除光液の原料、サラダ油の原料、レストランの調理用のオイルなどとして使われます。

https://www.timeless-edition.com/archives/13498より)

 

綿実油って私たちの身近にあるものに使われているようなのですが、私はこういうものがあることすら知りませんでしたね。お恥ずかしい話です。

 

コットン工場でできること

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私がコットン工場を訪問した時は、一度ゲートのところで入場を断られました。そりゃそうですよね、外国人に突然観光気分で来られてもウェルカムはしませんよ。ところが、一緒に行った日本人の方のお知り合いが工場の管理クラスの人と友達で、そのコネを利用して中に入れてもらうことができました。

 

そういう立場で入ることができたため、

  • 工場内部の人の同行のもと、説明を聞いたり写真を撮ったりの工場見学
  • トラックの荷台のコットンのうえに座る

といったことができました。

 

コットンの上に座るというのはまさに、写真の男性のようなポジションで座ることです。ただの観光で行ったらまずできない代物ですね。貴重な経験ができ、とてもありがたいです。

 

まとめ 

  • コットンの栽培、輸出はベナンを支える一大産業
  • ベナン南東部ケトゥのコットン工場で、普通は見れない工場内を見ることができた
  • コネはやっぱり大事

 

最後は、やっぱりコネって大切だな~というところに落ち着いてしまいます。コネがあってこそ、できることの可能性が広がりますね。なかなかアフリカの工場の中を見る機会はないかと思います。興味を持って写真を見ていただけたのでしたら幸いです。