インド映画『きっと、うまくいく』。
私をインド映画の世界に導いてくれた作品のひとつで、公開当時、インドで興行収入歴代一位を記録したんだとか。内容は深いのに、終始まじめに描いていないので笑いながら見れるんです。
今回の記事では、『きっと、うまくいく』のあらすじやキャスト、おすすめポイントを紹介します!生き方を考えさせてくれるこの映画、見ないと損です!
もくじ
インド映画『きっと、うまくいく』の概要とあらすじ
概要
公開:2009年(インド)
監督:ラージクマール・ヒラーニ
音楽:Give me some sunchine、Aal izz well、Zoobi Doobi 他
~キャスト~
ランチョー/アーミル・カーン
ファルハーン/R・マドハヴァン
ラージュー/シャルマン・ジョーシー
ピア/カリーナ・カプール
チャトル(サイレンサー)/オミ・ヴァイディア 他
今回ご紹介するインド映画『きっと、うまくいく』は、インドの名門工科大学を舞台にした映画。主人公をインドの国宝級俳優アーミル・カーンが演じました。
アーミル・カーンは映画の内容を考え、納得のいくものにしか出演しないので彼が主演の映画にはハズレがないとまで言われています。その言葉通り、『きっと、うまくいく』も世界中で大ヒットしました。アーミル・カーン出演作品にはハズレはないので、ぜひ他の作品も見てみてください。
あらすじ
インドの名門工科大学に通う天才・ランチョー、工学より動物写真が好きなファルハーン、いつも神頼みなラージューの仲良し三人組。大学での競争に明け暮れる周囲にはおかまいなしのランチョーは、ただ工学が好きで勉強しているだけ。
彼らが通う工科大学の学長はとても厳しく、様々な理由をつけて学生を退学に追い込みます。ラージューも、学長から退学を言い渡され自殺を図ったひとり。
学問は学ぶためにあり、競争するわけではありません。競争はプレッシャーを生むだけです。ランチョーはランチョーのやり方で、親友のファルハーンやラージューにかかる困難や、彼らの選択を支えていきます。
『きっと、うまくいく』のキャストを紹介!
1.アーミル・カーン
1965年3月14日、ムンバイ生まれ。
インドで知らない人はいない、国民的スターです!!
その他の出演作に、『ダンガル きっと、強くなる』、『シークレット・スーパースター』、『PK ピーケイ』などがあります。
これらの作品はどれも、インド映画史上の興行収入ランキングをぬりかえるものばかり。『きっと、うまくいく』だけではなくぜひぜひ他の映画も見てください~!
2.R・マハドヴァン
1970年6月1日、ビハール州の生まれ。
ライター、脚本家でもあります。その他の代表作は、『頬にキス』や『ファイナル・ラウンド』など。
3.シャルマン・ジョーシー
.@TheSharmanJoshi Is All Set For His Next Outing. Here Are The Details:#SharmanJoshi #PawanPujahttps://t.co/hLHLBDUlJN pic.twitter.com/jisPx34Zmc
— Bollywood Bee (@bollywood_bee) August 26, 2019
1979年4月28日、ムンバイ生まれの人気俳優。
他の出演作『フェラーリの運ぶ夢』ではお父さん役を演じており、ラージューの役とは少し印象が異なります。
『きっと、うまくいく』のおすすめポイント
1.主人公ランチョーの考え方と人柄から生き方を学べる!
ランチョーは、勉強が好きで友達思い。好きな勉強をして突き進むランチョーは、ファルハーンの夢を後押ししたり、ラージューの不安を取り除く後押しをします。
ランチョーが映画の中で数々の名言を放っているように私には感じられますが、その中で私が一番好きな言葉を紹介します。
「成功を目指すな。優秀なら成功は後からついてくる」です。ちなみに、ランチョーものちのち大成功します。
日本でも、学校では成績をつけられたりテストで順位が出たりしますよね。そんな環境にいる私たちはいつしか、より高い学歴を、より有名な就職先を、より高い給与を求めて、目標を設定するようになったのかもしれません。
優秀なら、成功は後からついてくるのです。自分の好きなことをたくさん伸ばせば、その分野で誰でも優秀になれます。好きなことを思う存分楽しもう。そんな気持ちにさせてくれる、ランチョーの考え方です。
2.映画の中の歌って踊るシーンがかわいい!楽しい!
『きっと、うまくいく』ではいくつか歌って踊る場面があるのですが、中でもおすすめの2つの歌を紹介しますので、ぜひ見てください。見ているだけで楽しい、リズムのいい2曲です。
Aal Izz Well(アール・イズ・ウェル)
こちらは、ランチョーお得意の「アール・イズ・ウェル(All is well. きっとうまくいく)」です!どんなにピンチに窮してもこれを唱えれば、不安を無視する勇気が生まれるそうです。
なんだ、不安がなくなるわけではないのね(笑)。そう思うかもしれませんが、楽観的に考えることは確かに大切なことです。焦ったり不安になっても、ろくなことありませんからね。
…頭ではわかっていてもなかなか常にそうはいかないのが人間なのですが。
Zoobi Doobi(ズビドゥビ)
ランチョーと、学長の娘のピアが恋をします。その二人の、キュンキュンした気持ちを描いた歌と踊りです。私の一押しは、「濡れたサリーで腰を揺らすキミ」のあたりですね。ランチョーが目をぱちぱちさせて、ピアにメロメロな感じが伝わってくるのもかわいらしいです。
3.笑えるシーンのオンパレードで、難しいこと抜きでも楽しく観れる
大きなテーマとしてこの映画は、インドの特に高学歴層に見られる競争社会を風刺したものだと言われています。 ですが、それを抜きにしても気楽に楽しむことができる作品なんです。
映画ではランチョーとその親友たちがやることはけっこうハチャメチャで(笑)、病院の建物の中をバイクで走ったり、他人の結婚式をぶち壊したり、親友のために学長の部屋から試験問題を盗んだり。
私が一番好きな笑えるシーンは、「機械を定義しろ」と教授に言われたランチョーが「機械は人間の努力を減らすもの」と答えるのですが、例としてあげたズボンのチャックのアップダウンを繰り返すシーン。最高です。
まとめ
インド映画『きっと、うまくいく』は、やはりアーミル・カーンが主演なだけあって傑作です。 ランチョーの姿から、普段忙しい生活の中で忘れてしまいがちなことを思い出させてもらえるし、何よりも単純に笑えるので、構えずに見ることができます。
毎日仕事に追われてちょっと疲れた…という方、見てみたらランチョーからプラスな刺激を受けるのではないでしょうか。