生きてればいいよ!

新卒で青年海外協力隊に参加。帰国後3ヶ月でまたベナンに戻って活動を続けている、そんな若者の生きざま。

映画『天気の子』は、自然を信仰する日本独特の映画【ネタバレ】

新海誠監督の新しい作品、『天気の子』を観てきました。

 

一言で言うと、面白かったです。私はけっこう好きですが、見る人によって好みはわかれそうな印象です。また、好きですが私は何度も見たいとは特に思いませんでした(正直すぎてすみません)。

 

www.tenkinoko.com

 TOHOシネマズでの上映情報はこちら↓

https://hlo.tohotheater.jp/net/movie/TNPI3060J01.do?sakuhin_cd=016699

 

 

映画のあらすじ

島での暮らしが息苦しくなり、あてもないまま東京に来た穂高(16歳)。小さな編集プロダクションでアルバイトをするうちに、晴れ女の陽菜(15歳)に出会います。空に祈れば晴天を呼び寄せられる陽菜。彼女と一緒に時間を過ごすうちに、穂高は陽菜に好意を抱くようになります。

 

関東一帯での連日の大雨に、混乱する東京。異常な大雨を止めることができる陽菜は空へと昇り、それによって東京に青空が戻るようになります。穂高に何も言わず、自らを犠牲に空へ消えた陽菜を連れ戻すため、穂高も空へと昇り、再度の天気の荒れとともに陽菜を地上へ連れ帰ります。

 

 

映画の感想

ストーリー自体はシンプルで、田舎から出てきた少年が東京で恋をしてはちゃめちゃなことになります。ですが、晴れ女をテーマにするというアイディアが新鮮で、面白いですね。

 

最終的に映画の最後では東京は大雨のせいで沈没しているのですが(笑)、それが非難されるわけでもなく(天気のせいだから仕方ないだけかもしれませんが)、何なら「昔は東京は海で、それを天気と人間が変えてしまったの」と言う人まで現れて、昔の自然のままの東京を取り戻したようでいいんじゃない?とでもいうような雰囲気で終わっています。

 

映画の中で垣間見えるのは、あくまで人間は自然の中に場所を借りているというスタンスで、信仰において自然の中に神を見出してきた日本らしいストーリーだな、と思うのでした。キリスト教やイスラム教の文化圏では絶対に作られなさそうな作品で、そういう視点からも私には興味深かったです。

 

 

映画の好きなポイント

私が個人的に、『天気の子』で好きなポイントを紹介します。

 

  • 絵がきれい

私は普段アニメを見ないので、きれいな絵を見慣れていないだけかもしれませんが(笑)。晴れ女の陽菜が空に祈るたび、雲の間から徐々に光が差して東京が光に包まれます。雨天延期となりそうだった花火大会を救うために依頼を受けた陽菜が、ビルの屋上のヘリポートで祈り、雨空から太陽が現れたシーンは特に美しかったです。

東京に乱立する高層ビルと、そこに降り注ぐ光。いいシーンでした。

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  • 「お天気ビジネス」の発想

 新しい仕事を探していた、晴れ女の陽菜。穂高は彼女の能力を活かして「お天気ビジネス」を思いつきました。雨の日ばかりが続く東京で、晴れの日のニーズはあるはずだと考え、運動会や花火大会などから依頼を受けて陽菜が晴天を呼び寄せることでお金を稼ぐというものです。

 

単純にアルバイトをしてお金を稼ぐよりも、ずっとクリエイティブだと思いませんか。私はとても素敵な発想だと思います。自分が持っている能力に着目して、前例のない仕事を作ってお金を稼ぐ。彼らを見習って自分には何ができるだろうかと考えると、わくわくします。

 

 

  • 人生を棒に振ってまで会いたい人がいる主人公・穂高

「人生を棒に振ってまで会いたい人がいるのは羨ましい」とは、警察の人が言った言葉です。家出少年かつ、はからずも銃を所持している主人公・穂高を警察が探し回っていた時に、ぽつりと口にしました。
穂高は警察から逃げ回った挙句、警察に確保され、それでも陽菜を探しに行くために逃走します。16歳の少年が警察を敵にして、一人の人を探しているのです。冷静に考えるとすごいですね。たしかに、人生を棒に振っていますね。
 

 はちゃめちゃな状況はともかくとして、人生を賭けて何かに取り組んでいる人、自分の正直な気持ちを認めてそれに突き進む人の姿ってかっこいいですよね。そうやってまっすぐ一生懸命な姿勢を見ていると応援したくなっちゃうのが自然なことです。

映画の中でも、そうした穂高の姿を見て心を動かされた人が、警察に追い詰められた穂高をピンチから逃がしました。

 

それにしても、16歳でここまで自分の気持ちを貫ける彼はすごいです。これを、 映画だから、と言ってはつまらないです。

 

 

『天気の子』を観た他の方々は、どういった感想を持ちましたか。