以前のとある記事で、「日本では黒か白かグレーの服が主流だと感じる、と書きました。「じゃあべナンの人はどれだけカラフルな服を着てるの?」と思いますよね。
さて今回は、アフリカの人の服ってどんな感じ?ということで、ベナンの人たちのファッション情報をお届けします。
もくじ
ベナンの服は基本的にオーダーメイド
ベナンにはTシャツやYシャツもありますが、今回はアフリカ布を使った衣服を紹介します。
アフリカ布を使ったベナンの服は、基本的にはオーダーメイド。市場でお気に入りの布を買い、仕立て屋さんで採寸してから作ってもらいます。
服のカタチもデザインも自分好みに作ることができ、たいていの場合失敗しないので、服を頼むのは楽しいです。たとえ思った通りとは違うカタチで出来上がっても、ベナン人は「その服いいね!」と(お世辞か本当か)ほとんど褒めてくれるので、そうこうするうちにまんざらでもなくなります。
まずはお気に入りの布を買う
布は、市場で買う場合の他にも、布を頭に載せて売り歩いている女性から買うもよし、結婚式やお葬式ではみんなお揃いの布で衣装を作るので、そのような機会に買うもよしです。
モノが集まる首都に行けば布の柄は選び放題ですが、地方都市だとだいたい同じような柄ばかり出回っています。知らない人と同じ柄でおそろコーデになることもしばしば。
仕立て屋さんで採寸
布を買ったら、仕立て屋さんのもとへ。
仕立て屋さんは町のあちこちにあり、一目見るとわかります。なぜなら、部屋の中にはミシンが並んでいるから。行きつけの仕立て屋さんを作っておくと、わざわざ毎回採寸しなくてもノートにメモしておいてくれます。
一人分、約3ヤードの布で価格は1,000円弱。仕立て代で、こちらも1,000円かからないくらい。2,000円でオリジナルの一着を作ることができるのです。
ベナン男子の服装は、全身柄モノ?
ベナンでの服の作り方がわかったところで、ベナン男子がどんな服装をしているか見てみましょう。
全身柄ですね~。
日本で全身柄モノだと目立ちますが、ベナンの布だと違和感ないですよね。むしろとってもクール。なんででしょうか。やっぱり、生まれた時から着ているから肌に馴染んでるんですかね... いやいや、日本人がこれを着ても違和感はありませんよ。
ベナンの人口のおよそ3割はイスラム教徒。アフリカ布で作ったベナンの服とは別に、イスラム教徒におすすめされる服を着る人もいます。お尻まですっぽり覆って、体のラインがあまり見えないカタチです。
上述したようにベナンでは、アフリカ布の服以外にも私たちが着るようなTシャツを着ることもあります。普段Tシャツの男の子が、お祭りの日か何かでアフリカ布の服を着ていると、ちょっと凛々しく見えたりもします。
ベナン女子の服装は、ぴったりした服が好まれる
ベナン男子につづき、ベナン女子の服装を見てみます。まずは、仕立て屋さんで私が目にした女子用の服のモデルの数々からどうぞ。
ベナン男子、ベナン女子の髪型を見た時もそうでしたが、女性の服装は男性の服装に比べて選択肢が多いです。髪型も服装も自分の好きなようにカスタマイズして、好きな恰好をしている女性は美しく素敵ですね。
ベナン女子が好むのは割と、身体のラインがはっきり出る服のモデル。何も言わずにワンピースを注文するとベナン仕様でぴちぴちに作ってくれるのですが、服が体に密着しすぎて、お腹いっぱいの時とかお腹が出ているのがわかるんです。恥ずかしかった…(
ベナン女子の定番服は、頭に布を巻き、下は布を巻いただけの巻きスカートです。
また、ベナン男子のほうでも紹介したように、イスラム教のベナン女子の中にはイスラムファッションを好む子ももちろんいます。身体の線が出るベナン服とは真逆の、身体のラインが出ないゆったりとしたドレスです。
まとめ
- ベナンでポピュラーな服装は、アフリカ布で仕立てる全身柄の服。
- 女性ものは特に体にぴったりした服が好まれる。
- アフリカ布の服以外にも、イスラム教の服を着ることもある。
ベナン男子、ベナン女子と言ってもやはり個々人の宗教や好みが服装に大きく関わってきます。
イスラム教徒の女性なら自然と髪の毛を隠すし、ベナン人でもキリスト教徒なら髪の毛をおしゃれにセットしてむしろ髪の毛を目立たせることも。肌の露出度合いに関しても、同じことが言えます。
アフリカにお越しの際は、ぜひ一着作ってみてください。