2年間ベナンでイスラム教徒に囲まれて過ごしているうちに、私にとってイスラム教がとても近いものになりました。
帰国後、日本のモスクや日本に住むイスラム教徒の人々を知りたいと思い、時間とお金とタイミングが合えばモスクを訪れています。今日は、そんなゆる~いモスク巡りで訪れた浜松モスクの紹介をします。
浜松モスクはこちら↓
ある金曜日の昼下がり
私は静岡県浜松市在住で、もっと言えば浜松モスクから自転車で10分くらいのところに住んでいます。浜松モスクは20年ほど前からあるそうですが、最近までその存在すら知りませんでした。
イスラム教徒の日々の礼拝の中で最も大切な、金曜午後の集団礼拝を狙って行きました。浜松モスクでは、金曜の礼拝は12時40分から始まります。
私がモスクに着いたのは12時半ころ。すでに駐車場はいっぱいで、もちろん人もいっぱい。モスクの向かいに広い駐車場を備えたスーパーがあるのですが、そこの駐車場も礼拝客の車でいっぱいでした。(笑)
事前にモスクの代表者に電話をしていたので、彼にまず挨拶すべきだろうかとうろうろしていると、私に気が付いたあるおじさんが事情を聞いてくれ、「彼はそのうち来るからここで待ってて」と言いました。
言われた通りモスクの駐車場で突っ立っていると、インドネシア人のおばちゃんが私を心配して、彼女の車に乗せてくれました。このおばちゃんは既に家で礼拝を済ましてきたそうで、旦那さん待ちだと言っていました。私は礼拝の見学のためにモスクに行ったのですが、おばちゃんの厚意もあって、みなさんが礼拝している間おばちゃんの車の中にいました。
礼拝が終わると、おばちゃんは作ってきたカレーとご飯をみなさんに配っていました。優しい。このおばちゃん、浜松駅近くでインドネシア料理のお店をしているそうですよ(日曜のみオープン)。
おばちゃんの今日のカレーが激辛だったらしく、パキスタン人っぽい男の子がそれを食べて「うわ今日のカレーえぐ!」と言っていました。見た目は日本人ではないけど、日本語ぺらぺら。いろんな人がいるもんです。
浜松のイスラム教徒が集まる場
モスクの代表者のキショルさんに挨拶をすることができました。キショルさんはバングラデュ出身。自動車の輸出入を仕事としていて、浜松に住んでかれこれ35年になるそうです。私より余裕で日本歴長い。
浜松モスクには、主にインドネシア人、バングラデシュ人、パキスタン人、フィリピン人、そして日本人がお祈りに来るそうです。キショルさんのように会社を営んでいたり、ごはん屋さんをやっていたり、またスズキやヤマハの研修生として働いている人が多いとのこと。
ちなみに、浜松モスクの宗教指導者(イマーム)はパキスタンの方でした。
金曜礼拝では毎週100人から200人の人がモスクに来ます。建物の中だけでは納まりきらず、駐車場にビニールシートを敷き礼拝をしていました。この日の礼拝だけで120人ほど来ていたそうですが、女性は一人もおらず。女の人は家でお祈りをするそうです。
浜松モスクは、建物の規模のわりに人がたくさん集まる場所でした。ここに通い続ければ浜松のイスラム教徒とはあらかた友達になれることでしょう。
時間があったらまた行ってみようかな。