私は今25歳ですが、この歳になると日頃ことわざに触れる機会はあまりないんですよね。小中学生の頃は学校で習って、意味を知って、「ふ~ん」ってなる機会は時々ありましたが。
西アフリカのベナンに行ってから、アフリカのことわざを知る機会があり、改めてことわざって学ぶ価値があるなぁと思いました。先代の学びがみっちり詰まっているわけですから。
今日紹介するのは、勇気をもらえるアフリカンことわざ2つです。
1.はちみつがほしければミツバチに立ち向かう勇気を持たなければならない。
(原文: Celui qui veut du miel doit avoir le courage d'affronter les abeilles.)
西アフリカ、セネガルのことわざです。
まさに日本のことわざ「虎穴に入らずんば虎子を得ず」ですね。
ほしいものがあれば、それ相当のリスクを取らなければなりません。タダで、無傷でほしいものだけ手に入れようなんて、そんなに甘くありません。
ほしければ、実現したければ、まずリスクをとる勇気を持ちなさいということです。
ただし、虎とかミツバチとかことわざでは言っていますが、私は立ち向かうべきものは実はそこまで怖いものではない場合がたくさんあると思います。失敗を覚悟して挑戦してみると意外と簡単にできちゃったことってないでしょうか。 何事も、成し遂げる前はすべてが難しく見えるもんです。
私は、人生での最大のリスクは死だと思っています。
挑戦して、失敗したからって死ぬことはそうそうないです。ことわざみたいに、リアルで虎に食われるわけでも蜂に刺されるわけでもない。死ぬこと以外はかすり傷だと考えたら、リスクをとる勇気も出てくる気がしますね。
2.対岸にたどり着かなかった者は、溺れた者を馬鹿にしてはいけない。
(原文: Celui qui n'a pas atteint l'autre rive ne se moque pas de celui qui se noie.)
こちらも同じく西アフリカ、ブルキナファソのことわざです。
私は「どんぐりの背比べ」と同じ意味だと思ったのですが、みなさんはどういう意味だと思いますか?
川を渡ろうとして、やっぱ無理だと思って途中で引き返した人が、同じく川を渡ろうとして溺れた人を笑ったのでしょう。結果、どっちも向こう岸にたどり着いてないわけですから同じレベルです。
彼らが川を渡りきるには、何が必要だったのでしょう。泳ぎ方を知っていたか、川の流れの速さはどうか、自分の体力は持つのか。逆に言えば、環境と自分のコンディションを把握して計画的に川に入れば向こう岸にたどり着けるってことですね。
最初に紹介したことわざのリスクをとる勇気と、次に紹介したことわざの計画的に取り組めっていう教訓が合わされば、最強な気がするのは私だけでしょうか。
何かに挑戦したくなってきました。