世の人は「古典を読め」と言います。
古典は、後世に残す価値があると多くの人が判断したからこそ、数世紀にわたって現在まで受け継がれてきた書物です。
私は、古典同様ことわざも同じ意味合いを持っていると思います。
日本のみならずどこの国にもことわざはあり、その国や地域の人たちの教訓がたったワンフレーズにぎゅっと詰まっています。コスパいいですね。
というわけで今日は、考えさせられるアフリカのことわざ2つを紹介します。
1. 若者は老人よりも早く歩くが、老人は行くべき道をよく知っている。
原文:L'homme jeune marche plus vite que l'ancien, mais l'ancien connaît bien la route.
深いですね。
私は特にアイディアを思いついたらガンガン行動するタイプなので、より経験のある人から話を聞いて、変な道に突き進まないようにしないとなぁとこのフレーズから思いました。
独りよがりになって最終的に自爆するより、道をよく知っている人の意見を聞いたほうがむしろ自分がやりたいことを正確に実現できるかもしれませんね。
ただし当たり前かもしれませんが、「老人」の意見を聞く際に、自分の目的地を恐れず恥じず、正直に伝える勇気が必要という前提はあると思います。本当は目指してもいないのに目指しているふりをしたら、老人の的確なアドバイスでそこにたどり着いてしまいますから。
もちろん人によって、このことわざから思い浮かべることは違うと思います。
あなたの人生で、また現在の境遇で、「道」とは何で、「老人」とは何ですか。
2.激しいおならでも服を破らない。
原文: Un pet furieux ne déchire pas l'habit.
このことわざ、私好きです(笑)。
どれだけ激しく他人に怒っても、他人の行動を変えることはできないという意味だそうです。激しい怒りはただの無力なおなら、服にとってはただの空気です。
あなたが怒ったことで相手が行動を変えたとしてもきっと、あなたに嫌われたくないからか、怒っているあなたの対応に疲れたからかのどちらかでしょうね。あなたが怒った本当の意味を理解しているとは必ずしも言えません。
他人の行動を変えるには、自分の行動を変える必要があるそうです。
人の心理として例えば、あなたが相手に優しくしたら相手もあなたに優しくするし、あなたが相手を嫌えば相手もあなたを嫌いになります。そういうもんです。
となると怒る代わりに、相手の言い分を聞き理解しようとする姿勢を見せることが大切な気がします。
これに関しては、人間関係が得意ではない私が他人に語れることでもなく、私も普段から意識し自分を律していかなければならないことの一つです。
いかがでしたか。読んでくれた方が、普段の自分を省みるきっかけになったらいいなと思います。
アフリカンことわざは他にもいろいろあるので、今後も紹介していく予定です。